終焉そして転生【DENDORA!Reincarnation】
2020.02.02 DENDORA! Reincarnation
終わりましたね
電ドラとは
電ドラを知らない方に簡単に説明をすると
日本の電子音楽プロデューサー「ATOLS」が主催する音楽イベント
EDM, beatbox, Breakcoreなど様々な音楽ジャンルのアーティストが集まりカオスを巻き起こすパーティとなっています。
電ドラの由来は電子ドラッグから
2015年に始まった「電ドラver.0」から5年
今回のReincarnationで電ドラに幕を閉じることになりました
電ドラ開催まで
そもそも今回の電ドラは開催されるかどうかも怪しい状態で始まりクラウドファンディングで資金を募り目標金額に達成した場合、開催されるというものでした
目標金額は180万
期間は7/12~7/30までのたった18日
望みは薄いと思われていたんですが最終的に
達成金額250万
パトロン数276人という結果
それだけこのパーティーは愛され期待され望まれているものなんですね
(私も2万円ほど支援させていただきました)
タイムテーブル
DENDORA! Reincarnationのタームテーブルはご覧の通り
今回の電ドラは渋谷VISIONという会場をお借りして開催されたのですが
フロアがGAIA・WHITE・DEEP SPACE・DJ LOUNGEの4つあり全てに14:00~20:00までアーティスとが配置されています
つまり誰かを見るということはその時間帯の他の誰かは見れないということです
かなしすぎる
感想
ここからは私が苦渋の決断をして見たアーティストたちの感想を簡単に
1 ミソシタ
Virtualの世界の住人がGAIAステージでトップバッターを決めた
闇、スケベ心、ナイフのような自意識
この3つから織りなされるポエムコアはただの下ネタソングではない
頑張れだとか希望を捨てるなだとかそんな上辺だけの言葉ではなく
闇の中で腐るな。闇の中からもっと美しい闇を作ろう。そんなメッセージを感じる
彼のメッセージでとても素敵な言葉が
「闇の先にあるのは光なんかじゃない。もっと美しい闇だ。」
2 廻転楕円体
CeVIOの「ONE」を使ったBreakCore楽曲を手がける作曲家
ライブでは自身が手がけるアパレルブランド「daen」の衣服を身につけペストマスクをしている
知らない人が見るとかなり怖いが実際とてもいい人で喋ると穏やかな方で電ドラのクラファンによるリターン品などは彼が梱包、発送などを行なっている
ライブですが今回はアレンジがすごかった
昨年6月に行われた「やばいコアリリパ2」というライブでは目立ったアレンジはあまりなくアレンジというよりは曲をライブ用に洗練しているイメージが強かったが今回はゴリゴリに曲の印象を変えてきていた
後から知ったがいろんな方にRemixしてもらっていたそうだ
いろんな曲の姿を耳にして新鮮だったが中でも「絶対零度の夢」のRemixが個人的にはすごく好き
クールなイメージが強い曲をhappy core全開でRemixしていてこの曲の新しい一面を聴けた
3 SHOW-GO
2016年の日本のビートボックスチャンピオンシップでベスト4
2017年のアジアチャンピオンシップにてベスト3
2018年のGrand Beatbox Battle(世界大会)にてベスト8
という成績を持つ凄腕のBeatboxer
少し前にGrand Beatbox Battleの動画を漁っていたら彼を見つけて世界レベルのビートボックスすげーって思っていたら電ドラ参加の情報が耳に入り絶対聴かなければと思っていた人
実際聴くと動画とは全然違いマイクと口だけでこんなに厚みのある音が出るのかと感動した
彼のワブルベースで会場は揺れていた
ゆったりとした曲に重低音が鳴り響いて心地よかった
4 イルカの夢でさようなら
「検索してはいけない言葉」で有名なイルカの夢でさようなら
実はATOLSがまだATOLS名義でない頃にHTMLの勉強として作ったサイトなんです
サイト内にはいくつかリンクがあってそれらをクリックすると彼の書いた絵や昔作っていた曲なんかが出てきてATOLSと知ってからみるとまた違う楽しみ方ができます
そんな狂気に満ちたサイトのイルカの夢でさようならがDJライブをし始めました
おかめのお面をした金髪JKDJとお菓子を配るうさぎの着ぐるみというすでにカオスな状況でかかる曲も懐かしいCMをぐちゃぐちゃにしてたりアルバム「イルカの夢でさようなら」、「イルカの夢でさようなら2」からRemixして出てきていました
感想を言いたいのだけれどあの空間はカオスすぎて言葉に表すことが難しい
最後の方はおかめJKがきくおシールを配り、うさぎがお菓子を投げつけてくるというもう音楽関係なしのカオスな状況でした
5 ネス
ニコニコ動画で踊ってみたをしたりしているダンサー
最近RAB(リアルアキバボーイズ)に加入した
彼の特技はタット
タットいうのは手首や指、肘を使ってパズルのように組み合わせながら踊る技法
彼のタットは動画でよくみていたのですが機械じゃないかと疑うくらい精巧で気持ちいいんです
ライブではATOLSのキウイを披露してくれたのですがサビでの手の動きが早すぎて目が追いつかないし腕の可動域の広さがもはや怖かったです
6 ばぶちゃん
音楽を作る赤子
ライブでは赤ちゃんなのでDJができずサポートとしてスラム街で拾ってあげたJK、ゲボ吐き糞野郎が盛り上げてくれる
今回は去年の夏に行われた「おばけ寄ル音楽会」にて結成されたばぶちゃん組での出演となり、ボーカルのD座・ザボニック・デストロイはお腹にリアルばぶちゃんを身ごもっての出演だったそう おめでとうございます
ばぶちゃんのライブはとにかく演出がすごい。
初音ミクやD座ボさの儚い歌声と力強い人斬りキョンシイのラップ、よみうり人形の綺麗で幻想的な歌声、そしてゲボ吐き糞野郎の狂気的なシャウト
こんなバラバラで個々の色が強すぎるのだがうまく曲に馴染み、まとまっていて世界を作り上げていた
いつものアレ#Re電ドラ pic.twitter.com/UvSC66xZuF
— あかしん (@aksn_1) 2020年2月7日
7 ATOLS
最後にくるかなと思っていたけど最後から2番目にきた
イルカの夢でさよならの曲のような狂気的なノイズ系ミュージックからアイのようなダブステップやSCALAのような綺麗で幻想的な曲まで幅広い作風を持っていてMVも自分で作っているというすごい方
(マカロンが大好き)
リアリティのダンスから始まりいつものATOLSな感じのDJだった
いつも通りな感じがより今回の電ドラが最後ということを強調しているように思え、中盤から泣きそうになりながら乗っていた
ゾンビメーカーからのアイのつなぎがかっこよすぎていつも思うけど本当にライブの度にRemixだったりつなぎだったりが上手くなっていっている印象
8 きくお
GAIAステージトリを飾るのはきくお
ミサの始まり
今回のセトリとても好きでした
セトリのCD出して欲しい
全体的にきくおミク3以前の曲が多かった印象
天国に行こうやInfinite dreamer、清水もつカレーはすごく珍しかった
清水もつカレーコールなんて初めてした笑
最後は幸福な死を
Reincarnationには「転生」という意味がある
今回の電ドラでこの電ドラは死に生まれ変わる
そういう意味では幸福な死をはぴったりすぎる
ATOLSやゲボ吐き糞野郎やSOOOやムシピも出てきてみんなで輪になって踊っているところは神々しくて気づいたら涙が出てた気がする
この光景をもう二度と目にすることはできないかもしれない
皆でくるくるした後
— ぎゅうたろす🌽電ドラ余韻 (@gyutarosu) 2020年2月3日
ゲボさんはATOLSさんとくっついてて SOOOOさんとムシぴさんは手繋いでるし ゲボさんのファンサもあって良いシーン#Re電ドラ pic.twitter.com/MFni4F2YPC
最後に
ATOLSさんありがとうございました
あなたを6年前に知って追いかけていろんなアーティストを知って
それまでいまいち自分の中でこれは好きだ!!っていう曲やアーティストがいなかった私の世界を広げてくれて感謝しています
電ドラが終わったとしてもReincarnationの如く生まれ変わってまた集まってライブすることがあると私は信じてます
これからもよろしくお願いします。お疲れ様でした。