【アザレアの心臓】幻想の街を彩る最後の一枚
CD布教シリーズ第二弾です
第一弾はこちら↓
今回はトーマの最後のアルバムであるアザレアの心臓
アザレアの心臓
アザレアの心臓はトーマと絵師のtoiが作り上げた仮想の世界を舞台としたアルバム
になっておりトーマ最後のアルバム
初回限定版には「アザレアの亡霊」の設定資料集やショートノベルを掲載したアザレア叙景、レコーディング風景と「心臓」のアコースティックバージョンが収録されたDVDが梱包されています
トーマ
2010年にボカロ処女曲である「零に還る世界」(現在は削除済み)を投稿しデビュー
「エンヴィキャットウォーク」で自身初のミリオンを達成
その後「バビロン」、「骸骨楽団とリリア」、「オレンジ」と５人しかいない１０曲のボカロ曲がミリオンを達成したアーティスト
2013年に「魔法少女幸福論」を投稿し、翌日本アルバムが発売されると同時に姿をけした
今年4月に自身のニコニコマイページにてgyosonというTwitterアカウントのリンクが貼られ、Twitterには短いインストが何曲か投稿されておりそのどれもがトーマの曲調に似通っていることからトーマ復活が噂されていました
そして9月14日にYoutubeにgyoson名義で「Downhill」を投稿
シンガソングライターgyosonとして復活( ? )を果しています
曲
このアルバムは絵師のtoi共に作り上げた世界を舞台にしているのですがこのように一枚の絵から曲を作っています
01. 潜水艦トロイメライ
02. リベラバビロン
03. サンセットバスストップ
04. 魔法少女幸福論
05. envycat blackout
06. 九龍イドラ
07. 廃景に鉄塔、「千鶴」は田園にて待つ。
08. オレンジ
09. 未来少年大戦争
10. ヤンキーボーイ・ヤンキーガール
11. クジラ病棟の或る前夜
12. アザレアの亡霊
13. 心臓
13曲のうち動画ですでに公開されているのは４曲で他の９曲は新曲となっており
新曲の中にはすでに公開された曲のリアレンジ版が含まれ
「バビロン」が「リベラバビロン」
「エンヴィキャットウォーク」が「envycat blackout」
「九龍レトロ」が「九龍イドラ」
とタイトルが変わっています
彼はバビロンやエンヴィキャットウォークのようなロック調の曲の印象が強いのですが
オレンジやサンセットバスストップといったバラード曲や
魔法少女幸福論といったポップな曲調まで幅広く作風を持ちながら強い世界観と一貫性を持っている
そして最後の曲「心臓」はトーマがこのアルバムの落とし前を付けるという意味で自身が歌った曲になります
彼はこの曲を最後に姿を消した
自身で歌った"本当の意味"や歌詞に注目するとすごく胸にくるものがあります
このアルバムは彼の才能を最大限に発揮したアルバムであり、彼の作り上げた世界を覗くことができ、同時に姿を消す謂わば最後の遺言のようなアルバムとなっています
是非聴いて彼の世界に堕ちていってください
